小樽、雪灯りの散歩道
かつて「北のウォール街」として栄えた小樽。 運河沿いに立ち並ぶ石造りの倉庫群は、冬になるとその表情を一変させる。 夕暮れ時、ガス灯に火が灯ると、水面にオレンジ色の光が揺らめき、幻想的な世界が広がる。 雪あかりの路(みち)を歩けば、寒さを忘れるほどの温かな情景に出会えるだろう。
オホーツクの奇跡、流氷
北海道の東、知床半島には、シベリアから流氷が押し寄せる。 見渡す限りの白い氷原と、その下で静かに息づく生命たち。 「クリオネ」や「アザラシ」との出会いも、この季節ならではの贈り物だ。 厳しい自然が生み出す圧倒的な造形美は、訪れる者の心に深く刻まれる。
北の大地の恵み
旅の醍醐味は、その土地の「食」にもある。 冷たい海で育った雲丹(ウニ)、いくら、帆立。 市場で食べる海鮮丼は、まさに海の宝石箱だ。 素材そのものの味が濃厚で、一口ごとに北海道の豊かさを実感する。