空と海と花が溶け合う奇跡
春、ひたち海浜公園の「みはらしの丘」は、450万本のネモフィラで埋め尽くされる。 空の青、海の青、そして丘の青。 3つの青が境界をなくして溶け合うその光景は、ここが地上であることを忘れさせるほどの絶景だ。 秋には真っ赤に紅葉するコキアが、また違った情熱的な表情を見せてくれる。
神が降り立つ磯の鳥居
大洗磯前神社の「神磯の鳥居」は、太平洋の荒波が打ち寄せる岩場に立っている。 神が降り立った地とされるこの場所は、初日の出の絶景スポットとしても知られる。 岩に砕ける波しぶきと、静かに佇む鳥居の対比は、自然への畏敬の念を呼び起こす。
武士の美学、偕楽園
水戸藩第九代藩主・徳川斉昭によって造営された「偕楽園」。 「衆と偕(とも)に楽しむ」という名の通り、領民の憩いの場として作られたこの庭園は、日本三名園の一つに数えられる。 早春には3000本の梅が咲き誇り、園内は甘い香りに包まれる。 質実剛健な水戸の武士たちが愛した、凛とした美しさがそこにある。
東国最古の聖地、鹿島神宮
神話の時代から「すべての始まりの地(常陸国)」として崇められてきた鹿島神宮。 武道の神・タケミカヅチノオオカミを祀り、深い森に囲まれた境内には厳かな空気が流れる。 この地から昇る朝日は、太平洋を越えて関東平野に最初の光をもたらす。 その神聖なエネルギーは、訪れる人の背筋を自然と伸ばしてくれる。