港町、ジャズとレンガの薫り
文明開化の音がする、横浜。 明治時代、西洋の文化がいち早く上陸したこの街には、今もエキゾチックな空気が漂う。 馬車道、外国人墓地、そして赤レンガ倉庫。 夜になれば、みなとみらいの近未来的な夜景が水面に揺れ、どこからともなくジャズの調べが流れてくる。
武士の精神、禅の静けさ
三方を山に囲まれ、一方が海に開けた天然の要塞、鎌倉。 かつて武士たちがここを拠点としたのは、守りの堅さだけが理由ではない。 建長寺や円覚寺の禅の教えが、死と隣り合わせの武士たちの精神的支柱となったからだ。 高徳院の大仏(長谷の大仏)は、幾多の災害を乗り越え、今も変わらぬ姿で人々を見守り続けている。
東京の奥座敷、至高の休日
ロマンスカーに乗って行くこと自体が、特別な旅の始まりだ。 箱根は、温泉、美術館、そして富士山の絶景が凝縮された日本有数のリゾート。 老舗旅館のきめ細やかなおもてなしに身を委ね、大涌谷の黒たまごで寿命を延ばす。 芦ノ湖の湖上に立つ神社の鳥居越しに見る富士山は、まさに日本の絶景の象徴だ。