世界最大級のカルデラ、阿蘇

「火の国」熊本のシンボル、阿蘇山。 現在も噴煙を上げる中岳火口を覗き込めば、地球の息吹を肌で感じることができる。 その周囲には、世界最大級のカルデラや、牧歌的な風景が広がる草千里ヶ浜がある。 大観峰から見下ろす阿蘇五岳は、お釈迦様が仰向けに寝ている姿(涅槃像)に見えると言われ、雲海に浮かぶその姿は神々しいまでの美しさだ。

Aso Landscape
緑の草原と噴煙。阿蘇の雄大な自然。

復興のシンボル、熊本城

名将・加藤清正が築いた熊本城は、日本三名城の一つに数えられる。 「武者返し」と呼ばれる反りのある石垣は、敵の侵入を拒むだけでなく、芸術的な美しさも兼ね備えている。 2016年の震災で大きな被害を受けたが、着実に復興が進み、漆黒の天守閣は再び威風堂々たる姿を見せている。 その姿は、何度でも立ち上がる熊本の人々の不屈の精神を象徴しているようだ。

Kumamoto Castle
黒と白のコントラストが美しい天守閣。

里山の湯巡り、黒川温泉

阿蘇の奥地、渓谷沿いに佇む黒川温泉。 かつては「秘湯」だったこの地は、旅館組合の協力によって、街全体が「一つの大きな旅館」のような統一感のある温泉街へと生まれ変わった。 杉丸太の入湯手形を首にかけ、露天風呂を巡るのが黒川の流儀。 雑木林に囲まれた湯船に浸かり、川のせせらぎを聞けば、日々の疲れが溶けていく。