日本人の心のふるさと
「お伊勢さん」と親しまれる伊勢神宮。 宇治橋を渡り、玉砂利を踏みしめて神域へ入ると、空気が一変するのを感じるだろう。 内宮と外宮、125社からなるこの場所は、全ての日本人が一度は訪れたいと願う聖地。 20年に一度社殿を造り替える「式年遷宮」によって、永遠の若々しさが保たれている。 参拝の後は、おはらい町やおかげ横丁で、赤福餅を楽しむのが習わしだ。
海と生きる海女の文化
鳥羽・志摩エリアは、日本で最も多くの海女が活躍する場所。 素潜りでアワビやサザエを獲る彼女たちの姿は、数千年前から変わらない海との共生の形だ。 海女小屋「はちまんかまど」では、現役の海女さんから話を聞きながら、獲れたての魚介類を炭火焼きでいただくことができる。 その明るい笑顔とたくましさに、元気づけられる旅人は多い。
肉の芸術品、松阪牛
「肉の芸術品」と称される松阪牛。 きめ細かな霜降りと、深みのある香りは、生産者たちの並々ならぬ情熱によって生み出される。 本場で味わうなら、すき焼きがおすすめだ。 砂糖と醤油だけで焼き上げられた肉は、口に入れた瞬間に溶け出し、濃厚な旨みが広がる。 それは、まさに至福の体験といえるだろう。