神々が降り立った地、高千穂
宮崎県の北端、深い山々に抱かれた高千穂は、日本神話の舞台として知られる。 阿蘇の溶岩が浸食されてできた「高千穂峡」は、高さ80〜100mの断崖が約7kmにわたって続く絶景スポットだ。 名瀑「真名井の滝」のしぶきを浴びながらボートを漕げば、神秘的な空気に包まれる。 夜には高千穂神社の神楽殿で「夜神楽」が奉納され、太鼓や笛の音とともに神々と人が一体となる。
太陽とフェニックスの海岸線
宮崎空港に降り立つと、そこはもう南国だ。 海岸線にはフェニックスの並木が続き、明るい太陽の光が降り注ぐ。 青島神社は、周囲1.5kmの小さな島全体が境内となっており、縁結びの神様として人気を集める。 島の周りを取り囲む波状岩「鬼の洗濯板」は、自然が作り出した幾何学的なアートだ。 日南海岸をドライブすれば、どこまでも続く青い海と空が、日常の些事を忘れさせてくれる。
宮崎牛とチキン南蛮の饗宴
宮崎は食の宝庫でもある。 「和牛のオリンピック」で何度も日本一に輝いた「宮崎牛」は、とろけるような脂の甘みと芳醇な香りが特徴。 一方、庶民の味として愛されているのが「チキン南蛮」だ。 揚げたての鶏肉を甘酢に浸し、たっぷりのタルタルソースをかける。 この組み合わせを発明した先人に感謝したくなる美味しさだ。 完熟マンゴー「太陽のタマゴ」も、宮崎を訪れたら一度は味わいたい極上のフルーツである。