マザーレイク、琵琶湖の祈り

滋賀県の面積の6分の1を占める琵琶湖は、近畿1400万人の命を支える巨大な水瓶であり、独自の生態系を持つ小宇宙だ。 湖中に立つ白髭神社の鳥居は、厳島神社を彷彿とさせるが、ここにはより静謐な空気が流れている。 日の出の刻、空と湖面が紫や茜色のグラデーションに染まるとき、鳥居は現世と神域を繋ぐゲートとなる。 ただ湖畔に佇み、寄せては返す波の音を聞く。それだけで心が洗われる場所だ。

Floating Torii Gate of Shirahige Shrine at sunrise
朝焼けに浮かぶ白髭神社の鳥居。静寂な湖面が空の色を映し出す。

国宝、彦根城の威容

現存12天守の一つであり、国宝に指定されている彦根城。 戦いのための城でありながら、その姿は優美で均整が取れている。 春、堀沿いに咲き誇る桜並木が、黒と白の天守閣を華やかに彩る。 水面に映る「逆さ彦根城」もまた一興。 井伊家の赤備えの魂を受け継ぎながら、400年の時を超えて琵琶湖を見下ろし続けている。

Hikone Castle framed by cherry blossoms
国宝・彦根城と桜の競演。日本の城郭建築の美しさが凝縮されている。

日本最古のブランド牛、近江牛

約400年の歴史を持つ日本三大和牛の一つ、近江牛。 鈴鹿山系の清らかな水と肥沃な大地で育まれた肉質は、きめ細かく柔らかなのが特徴だ。 口に入れると、芳醇な香りと共に脂が甘く溶け出す。 ステーキ、すき焼き、しゃぶしゃぶ。 どの調理法でも、素材そのものが持つ圧倒的なポテンシャルに驚かされるだろう。

Juicy Omi Beef Steak
芸術的なサシが入った近江牛のステーキ。口どけの良さは感動的。