神在月、八百万の神々の集い
旧暦10月、全国で「神無月」と呼ばれるこの時期、島根だけは「神在月(かみありづき)」となる。 全国の八百万の神々が出雲大社に集まり、来年の縁結び(人間関係、仕事、お金などあらゆるご縁)について会議を開くと言われているからだ。 巨大なしめ縄の下に立つと、ここが日本人の精神的な故郷であることを肌で感じる。 神楽殿を見上げれば、歴史の重みと神聖な空気に圧倒される。
水の都、松江の美学
松江は、水と生活が調和した美しい城下町だ。 夕刻、宍道湖の空と水面が茜色から紫色へと移ろいゆく様は、言葉を失うほどに幻想的だ。 湖に浮かぶ嫁ヶ島のシルエットが、その美しさを一層引き立てる。 松平不昧公が広めた茶の湯文化もまた、この街の美意識の礎となっている。 抹茶をいただきながら眺める夕日は、旅の疲れを優しく癒やしてくれるだろう。
世界一の日本庭園、足立美術館
アメリカの日本庭園専門誌で長年1位に選ばれ続けている足立美術館。 その庭園は、一幅の絵画のように完璧な美しさを誇る。 「庭園もまた一幅の絵画である」という創設者の言葉通り、窓枠を額縁に見立てて鑑賞する「生の額絵」は圧巻だ。 徹底的に管理された松や苔、白砂の配置は、四季折々に異なる表情を見せ、訪れる人に究極の日本の美を提示し続けている。